－現在の仕事の内容を教えてください。

介護施設で、高齢者の生活支援をしています。
具体的には、排泄、食事、入浴の介助等、日常生活のサポートを行っています。力は必要ですし、思った以上に大変なこともあります。専門学校で勉強しましたが、仕事を始めてからこそが、日々勉強、毎日応用の連続だと感じています。

入社前日、祖父の死。しばらくは涙が止まりませんでした。

しかし入社前日、祖父は容体が急変して亡くなってしまいました。私は立ち直れないほどショックで、しばらくはご利用者様と自分の祖父を重ねて見てしまい、涙が止まりませんでした。
けれども、自分が祖父にしてあげられなかった分、ご利用者様には家族のように接していきたいと強く思えるようになりました。この仕事を選んだからこそ、祖父の死を乗り越えられたのだと思います。

－この仕事をしていて、うれしいことは？

ご家族への最後となる手紙を代筆したときのことが印象に残っています。

ちょっとしたことでも、ご利用者様にありがとうって言っていただけるのが、大変だけれど、報われる瞬間です。こんなに感謝される仕事はないと思います。

一番印象に残っていることは、あるとき、ご家族にお手紙を残したいとおっしゃるご利用者様がいらっしゃいました。その方は、ご自身では書くことが困難でしたので、書きたい内容をお話をしていただき、私が代筆をして書きました。後日、ご家族様にその手紙をお渡しできた時に、そのご利用者様に「この職員さんにとてもよくしてもらった。私の気持ちを汲み取ってくれて、一字一句逃さずに手紙を書いてもらえた。これで悔いを残さずに、残りの時間を過ごせる。」とおっしゃっていただき、ご家族様からも大変感謝されました。
後日、そのご利用者様はこの施設でお亡くなりになられたのですが、「あなたがそばにいてくれて幸せだった。あなたがいてくれると孫がいてくれるようだった。」との言葉をいただきました。家族のように思っていただき、最期の時まで看取ることができて、自分も幸せに思いました。